2023年6月2日に、台風2号の影響で関東にも警報級の大雨が降りました。
一棟目アパートを取得して初めて経験する台風でした。
物件の裏手に崖があったので、自宅で激しい雨の音を聞きながら、「物件は大丈夫かな?」と不安な夜をすごしました。
現地確認へ
台風で大雨が降った2日後の日曜日、物件の状況を確認するべく、妻と子供を連れて現地を確認に行きました。
現地までは電車で一時間ほどですが、一歳半の幼児と一緒では現地に行くのも一苦労です(物件見学の後に、野毛山動物園に行くことで帳尻合わせをしたつもり)。
その日は、2日前の大雨が噓のような晴天。
現地に着いて、物件を確認したところ、特に変わった様子もなくて安心しました。
その日は管理会社の方から新規で入居申込があったと連絡がありました。
これで、8戸中7戸入居になり、満室まであと1部屋です。
物件も無事だったし、入居申込もあってとてもハッピーな気分になりました。
土砂崩れが発生していた
次の日の月曜日、在宅勤務をしていると、プロパンガス屋さんから電話がありました。
どうやら、先日の大雨で土砂崩れがあり、ガスメーターが歪んだことでガスが出なくなったようです。
現在、消防署に確認してもらっているところで、確認が終わり次第、復旧作業に入ります。
本日、現地に来ていただくことは可能でしょうか。
数時間後、ガス会社から再び連絡をもらいました。
ガス自体は問題なく使えるようになりましたのでご安心ください。
市役所の方でも確認してもらいましたが、何かしらの対策を取られた方が良いかもしれない、との話をされていました。
管理会社に相談
ガス会社からの一報を受けて、直ちに管理会社の担当吉田さんに事の次第を相談しました。
その日の夕方、吉田さんから電話を頂きました。
ところで、昨日入居申込が入ったとお伝えしましたが、土砂崩れがあったのが、こちらのお部屋の目の前なので、申込いただいた方にはこの件を告知させていただきますね。
せっかく入居申込してくれた契約を取りこぼしてしまうのではないかと、暗澹たる気持ちになりました。
(ありがたいことに、この方は入居申込キャンセルせずに入居してくれました)
仲介会社に相談
土砂崩れの件、管理会社はあまり積極的に関わりたくない空気を感じたので、物件購入時にお世話になった仲介会社の黒田さんに相談しました。
黒田さんにとっては、1円にもならない仕事ではありますが、嫌な顔一つせずに相談に乗ってくれました。
売主さん曰く、コンクリートブロックで簡易的に土留め(どどめ)工事をすればよいのではないか、とのことでした。
擁壁工事だと、あり得ないほどのコストになりますが、コンクリートブロックなら数十万円程度でいけるかもしれません。
自分でも現地を確認
管理会社の吉田さんに現地確認してもらっていましたが、自分の目で見てみないと状況も分からないので、会社の半休を利用して現地を確認に行ってきました。
自分の目で見た率直な感想としては、「そこまで騒ぐほどの被害ではないな」というものでした。
もともと、アパートを建てる段階で、隣地との境界の崖を直角に削り取って、建物の場所をつくっていました。その直角に削り取った土の中央部分が少し崩れた状態になっていました。
土砂崩れのあった現場
見積書の金額に驚愕
土留め工事の見積もりを待つこと2週間後…
黒田さんから頂いた見積書を見て、目が飛び出しそうになりました。
見積額は215万円でした…。
黒田さんの説明によると、外構工事業者の言い分は次の通りでした。
「コンクリートブロックを積むだけの土留め工事の場合、再び土砂崩れが起きた場合に、ブロックが崩れて建物を傷つける二次被害が発生する可能性もあります。そのようなリスクは当社としては負えないので、しっかりCP工事をする必要があると考え、こちらを提案します」
想定よりも見積書の桁が1つ多かったので、「じゃあそれでお願いします」とはなりませんでした。
葛藤と結論
率直な感想としては、再び同じ被害があったとして、その被害を復旧する為のコストに215万円もかからないなら、被害が発生した時に対応したほうが良いのではないか、と思いました。
また、火災保険の水災補償に加入しているので、建物にダメージが出た場合には保険金も請求できます。
熱海の土石流のように、建物が押し流されて人命にかかわるようなリスクは高くないと考え、何も対策しないというのが今回の結論となりました。
コラム
物件の現地確認の後は、桜木町駅から徒歩圏内にある「野毛山動物園」に家族で行ってきました。こちらの動物園はなんと入場料が無料なのですが、園内も広くて見ごたえがありました。
桜木町駅からだと上り坂がキツイので、タクシーで行きました(800円くらい)。帰りは下り坂なので、駅まで歩いて10分くらい。行ったことない方は機会があれば訪れてみてください。