私が不慮の事故により死亡又は高度障害を負った場合には、ローン残債がゼロになる「団体信用生命保険保険(以下、「団信」)」という制度があります。私は一棟目アパートの取得に当たって、この団信には加入しませんでした。
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法人では団信に入れない?
この団信について、当然に加入するものと思っていたのですが、スルガ銀行の鈴木さんから次のように言われてしまいました。
えっ?
こんな初歩的なことも知らなかった自分が恥ずかしいです。この時、既に法人で購入する前提で合同会社を設立申請しておりました。登記費用の納付前だったので、合同会社の設立を取り下げて個人での購入に切り替えたほうがよいか悩みました。
結局、法人で購入することにしました
団信の有無でいろいろと悩んだのですが、以下の理由により当初の方針通り法人で購入する決断をしました。
- 団信は加入できないが、必要であれば、会社で役員の生命保険に加入可能
- 今後もプロパーローンを利用して資産を拡大していきたいので、法人での取得が良いと考えた。
- キャッシュフローがプラスになる計算なので、自分に万が一のことがあった場合でも、直ちにローンが返済できなくなるわけでは無い
団信の代わりとなる「逓減定期保険」
アパートを購入した仲介業者が、保険の代理店もしていて、「逓減定期保険」なるものを提案されました。
内容としては、借入期間(30年)に合わせて代表者である私に生命保険を掛けるというもの(保険金の受取は法人)。
保険金は、ローン残債の減少に応じて減っていく保険となっています。
私はこの時に40歳だったのですが、月額保険料が6,180円程度と低めになっています。
30年間の累計保険料は、2,224,800円です。
一方の保険金の受取額は、最大で7,630万円(ローン残債)となっています。
私は「逓減定期保険」には加入せず
「逓減定期保険」は法人で不動産を取得する場合でも、少ない保険料で団体信用生命保険と同様の効果を得ることができる商品ですが、私は結局加入しないことにしました。
理由1.万が一のことがあっても、直ぐに困るものではない
住宅ローンの返済と違って、賃貸アパートのローンの返済の場合は、私に万が一のことがあっても家賃収入が入ってくるため、残された家族が路頭に迷うということはありません。
キャッシュフローがプラスなので、そのまま保有してても良いですし、取得してから10数年後であれば残債利回りも高くなっているので売却して利益を出すことも可能でしょう。
理由2.日ごろから、妻や子供にも賃貸経営に参加してもらう
不動産投資を継続する為には、家族の理解が重要です。
時には現地を見学の際に妻や子供にも同伴してもらい、賃貸経営での苦労話などを日ごろから共有することにより、私がやっていることがブラックボックスにならないよう、意識しています。
- 仲介業者の黒田さんとこんなやり取りをした
- 空室だった〇〇号室に申込があった!
- 長く入居してもらうよう、宅配ボックスを設置しようかと思っている
妻にはこんな感じの内容を日ごろから共有しています。
法人に関しては、相続税対策として債務超過のうちから出資持分を子供に譲渡する予定です。
まだ先の話ですが、子供にも賃貸経営のノウハウを伝えておけば、私に万が一のことがあっても、子供が大家さんになって運用できるのではないかと思いました。
以上の理由から、私は「逓減定期保険」には加入しなくても良いと結論づけました。